ビジネス英会話を学ぶ 各職場のビジネス英会話

2015年4月15日 12:23

マット先生のビジネス英会話 crisscrossとmake a case

今回は、オバマ大統領のスピーチから、ビジネス英語でも活用できそうな表現に注目してみました。

"Mr. Speaker, Mr. Vice President, Members of Congress, my fellow Americans"
で始まる毎年恒例の米国大統領による新年の年頭教書(State of the Union Message)は, このところ日本ではそれほど取り上げられなくなったような気がします。
今年も万遍なく各項目に及んではいるが、案外淡々とした表現にとどまり、個人的には、迫力を感じませんでした。 

 その中で、途中で出てくる次の表現は普段はそれ程目にしないので印象に残りました。 
"In the months ahead, I'll crisscross the country making a case for those ideas" 
この文章の意味する所は、"これから数か月の間全国を足しげく動き回り、個々の事案を取り上げ、討論し、後押しする。"となると思います。 

crisscross 
(仕事上)頻繁に動き回る。(どちらかと言えば文章上の書き言葉、話しことばでは頻度極めて低い) 

make a case 
もともとは法律用語caseに由来しているようです。他の英語に言いかえると、arguepromoteがそれにあたるようです。
適当な日本語が思いつきませんが、"取り上げる"などが近いのではないかと思います。 
ちなみに、case の前にstrong或いはweakをつけると、それぞれ以下のように明確な意味を持つようです。 
make a strong case 推奨する、持てはやす
make a weak case   評価しない、けなす 

魅力ある英語表現の一つとおもいます。