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2014年11月11日 18:48

マット先生のビジネス英会話 "I don't argue"

John Steinbeckの作品 "Travels with Charley"の中に、愛犬Charleyを伴い、キャビン・カーでアメリカを周遊する主人公(作家自身)がYellowstone 国立公園に到着し、そのまま園内に進入しようとして、係官に「犬はダメ」と言われますが、あれこれ理屈を並べて何とか目的を果たすまでのやり取りの場面があります。 

人がよさそうな係官が最後に発するセリフが"Bears don't argue."です。直訳すれば、熊は議論しない、となりますが、これを受けて、主人公は結局入園でき、めでたしめでたしと話は続きます。 
ここでの"Bears don't argue."とは、文脈の流れから、「熊は問答無用に襲ってくるよ、それでもいいならどうぞ。あとはどうなっても俺は知らない」という意味が汲み取れます。 

ところで、この場面が日本の北海道だったら、係官はどういうセリフを発したでしょうか? 「熊は議論しないよ」は、まずないでしょうし、そこまでのウィットを持つ日本人は稀な存在です。たとえそのセリフを言っても、今度は相手が困惑するだけですぐには真意は通じないでしょう。
係官に「熊は問答無用に襲いかかるよ」とか、「熊はヒト語がわからないから、いくら理屈いってもムダだよ」と言わせても、日本の風土にはなじまず、臨場感は出ません。 

Yellowstoneで、もし係官自身がしびれを切らせて、"I don't argue."と言っていれば、展開は全く別のものになり、遂には"Watch your mouth!(口を慎め!)"と喧嘩になったかもしれません。 
なぜなら"I"が主語になった途端、「俺はあんたと議論しないよ=俺の意見は絶対だ」と、たいへん直接的になるからです。 
"I"とはせず"Bears"としたところに、ウィットに富むアメリカ文化や英語という言語の特性、そして作家のしたり顔を感じますが、その一方で、"Bears don't argue."は、無理を言う客に対して係官が常備する決め台詞だったのかなという想像も掻き立てられます。 

大概の場合、"I don't argue."は、それに続く会話を阻むよう機能するので、とりわけビジネスの世界での使用は正にhighly arguableで禁句です。 
どうしても"I don't argue"と言いたいときは、スタインベックにならって熊などのdummy(ダミー)に出番を頼んだらどうでしょうか。 
但し、ビジネス外のプライベートな食事の場合などで、「任せるよ」あるいは「何でもいいよ」などという時に、"You decide, I don't argue."と、くだけて、親密度を増すようにワザとらしいセリフを発するのはOKでしょう。 

結論として、I don't argueとは、その場の状況に応じて、「議論の余地なし」と拒否する場合にも、「どっちでもいいよ」と相手任せの態度をとる場合にも、両方使えてしまう特性のあるフレーズです。 
ビジネスの現場では、臨機応変に使い分けたい英語です。

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